キーボードを自分好みにカスタム!キーキャップ交換のメリットと交換に必要なツール
キーキャップを交換することで、キーボードを自分好みにカスタマイズすることができます。今回は、キーキャップ交換のメリットや、キーキャップの互換性、交換する際に必要なツールについて解説します。
更新日: 2024.10.30公開日: 2023.3.7
キーキャップ交換のメリット
キーボードのデザインを変えることができる
キーキャップを交換することで、キーボードのデザインを変えることができます。例えば、白色のキーボードに黒色のキーキャップを取り付けて雰囲気を変えたり、キーごとにカラーを変えて、オリジナルのキーボードカラーを演出することが出来ます。
色だけでなく、キートップの文字プリントのフォントを違うものにしたり、玄人の方なら敢えてキープリントがない「無刻印」キーキャップにすることで、より洗練したデザインに変身させることも可能です。
キーボードに拘るユーザーに愛用者が多いメカニカルキーボード、ゲーミングキーボードでは、キーキャップの交換はメジャーなカスタマイズの一つです。
打鍵感が変わる
キーキャップの素材や形状によって、打鍵感が変わることがあります。
例えば、ABS素材のキーキャップからPBT素材のキーキャップに変更することで、打鍵感がよくなったり、ステンレスキーキャップにすることで、タイピング音やキータッチに高級感が出ます。
「タイピング音はそんなに違いはないでしょ?」と思いますが、タイピング音はキースイッチだけでなくキーキャップに反響しているので素材でかなり音が変わります。例えば、ABS素材のキーキャップからステンレスのキーキャップに変更すると「スイッチ軸が変わった?」というくらいタイピング音が変わります。
キータイピングをしているということはキーキャップを触っているということなので、自分にとって打ちやすい、もしくはタイピング音が好みのキーキャップに交換することで、タイピングのストレスを軽減し、タイピングが楽しくなります。
メカニカルキーボードでは、打鍵感を好みにするのは「キースイッチを変える」のがメジャーですが、キーキャップのカスタマイズでも打鍵感を変えることが可能です。
耐久性が向上する
キーキャップの素材によって、耐久性が変わることがあります。PBT素材のキーキャップは、ABS素材のキーキャップよりも耐久性が高いため、長期間使いたい人にはおすすめです。
キーキャップの交換をする前にチェックしたいポイント
キーキャップの互換性に注意しよう
キーボードのキーキャップには、スイッチとキーキャップを嵌め込む部分に互換性があります。最も互換性の高いキーボードの種類は、メカニカルキーボードで主流のCherry MXスイッチを搭載したキーボードです。
市販されているキーキャップは、Cherry MXスイッチを搭載したメカニカルキーボードを対象していることが多いため、Cherry MXスイッチ、もしくはCherry MX互換の中華スイッチのメカニカルキーボードであればほとんどのキーキャップと互換性があります。
逆に、Cherry MXスイッチ互換のキーキャップ以外のキーボードでは、互換するキーキャップがほとんど市販されていないません。そのため、メンブレンキーボードや、AppleやMicrosoftなど独自デザインのキーボードでは、キーキャップが交換できないことがほとんどです。
全てのキーキャップを交換するのが前提
キーキャップは、製品ごとにキーキャップサイズが異なります。キーキャップを交換する際は、高さと幅が合っていないと、キー同士が干渉したり、キーによって高さが違ってタイピングがしづらくなってしまうケースもあります。
ですので、キーキャップを交換する際は、例え嵌め込み部分にの互換性がある製品同士だとしても、基本的には全てのキーを交換する、もしくは全く同じサイズのキーキャップと交換する必要があります。
キーキャップ交換方法と必要なツール
キーキャップ交換は、「キーキャップを外して、新しいキーキャップを取り付けるだけ」という非常に簡単な作業ですが、専用の工具があるとないとでは作業効率が違います。
キーキャッププーラー
キーキャッププーラーは、キーキャップを外すための工具です。キーキャッププーラーを使うことで、キーキャップを傷つけることなく、簡単に外すことができます。
メカニカルキーボードの場合、キーキャッププーラーなしで素手でもキーキャップを外すことは出来ますが、キースイッチの軸を歪めたり、破損させてしまうリスクがあるので、キーキャッププーラーを使うようにしましょう。
キーキャッププーラーは、メカニカルキーボードであれば製品に付属していますが、付属していない場合は、通販で数百円で購入できます。
メカニカルキーボードのキーキャップは、概ね同じようなサイズでデザインされているため、キーキャッププーラーに互換性はありません。一つ持っていればずっと使えるツールなので、持っていないのであれば一つ買っておいても良いでしょう。
どれがいいかがわからない方は、FILCOの「KeyPuller FKP01」が手頃な価格でオススメです。
ドライバー類
メカニカルキーボードの場合、ベースプレートの上にキーキャップがむき出しになっているケースが多いですが、中にはをベースプレートやカバーを外さないとキーキャップが外せない場合があります。
キーボードカバーはプラスネジで固定してあることがほとんどですが、中には六角ネジがトルクスネジが使われている場合もあるので、自分のキーボードをチェックして必要な工具を用意しましょう。
キーボードのキーキャップに関するよくある質問
日本語配列のキーキャップと英語配列のキーキャップは組み合わせて使うことができる?
アルファベットキーはほとんどが日本語配列でも英語配列でも同じサイズなので、その場合は使いまわせますが、EnterキーやBackspaceキーは配列が異なるとキーサイズが異なるため使いまわすことができません。
キーキャップは工具なしでも外せる?
メカニカルキーボードであれば、キーキャップはスイッチのオス部分に押し込まれているだけなので、引っ張れば外すことができます。例えば、ピンセットなどで強引に引き上げれば外すことができます。
ただし、間違った方向に力がかかったりすると、キースイッチを壊してしまう可能性があるため、簡単に安全に外すことができるキープラーを使うのがベストです。
取り外したキーキャップは洗剤で洗える?
キーキャップは食器用洗剤などで洗うことができます。ただし、キーキャップに特殊コーティングがされている場合は、洗剤を使うことでコーティングが落ちてしまう可能性があるため、あまり使わないキーなどで試してから全体を洗うようにしましょう。