PC用キーボードのサイズごとのメリット・デメリット
PC用キーボードには様々なサイズがあり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。今回は、それらのまとめて紹介しつつ、メリット・デメリットを比較します。
更新日: 2023.2.9公開日: 2022.8.11
主なPC用キーボードのサイズ
PC用のキーボードには、
- フルサイズ
- テンキーレスサイズ
- コンパクト
という主に3つのサイズがあります。
それぞれ特徴やメリット・デメリットが違うため、用途に合わせて使い分けるのがベストです。
フルサイズ・キーボードのメリットとデメリット
メインのアルファベットキーに、矢印などの操作キー、テンキーが搭載された、キーボードとしては一番キー数が多いサイズす。デスクトップPCに標準で付属するキーボードは、多くがこのサイズです。
キーがたくさんあるため、様々な動作をキーで行うことが出来ます。特にテンキーやファンクションキーを多用するユーザーはフルサイズキーボードの愛用者が多いでしょう。
デメリットとしてはセンターポジションから右側にキーが多くあるので、マウスがセンターポジションから大きく右側にレイアウトされる点。
キー入力がメインの場合は良いですが、マウスと同時に作業することが多い場合は、肩や背中の疲労に繋がります。
テンキーレスサイズ・キーボードのメリットとデメリット
フルサイズからテンキーを除いたサイズがテンキーレスキーボード。中にはテンキーだけでなくファンクション行も省いたモデルもあります。
フルサイズよりもサイズが小さくスッキリしていて、それでも一般的な用途ではフルサイズキーボードと同じタイピング感覚で使うことが出来るため、ここ数年で人気が上がってきているキーボードサイズです。
テンキー部分がないだけ、センターポジションに近い位置でマウスを操作できるのもメリットです。
デメリットとしては、「フルサイズよりかは小さいけど、コンパクトほど省スペースにならない」という中途半端さでしょうか。
コンパクトのメリットとデメリット
フルサイズキーボードから、テンキー、ファくんション行、矢印キーなどを除いて、メインのアルファベット部分だけを残したサイズがコンパクトキーボードです。キー数によって65%、60%キーボードなどと呼ばれます。
コンパクトキーボードのメリットはなんと言っても省スペース性です。サイズ的にはノートPCのキーボードと同じサイズでありながら、メカニカルキーボードなどのデスクトップで使う前提のプロフェッショナルキーボードが使えるということで、主にノートPCユーザーに人気のサイズです。
また、キーボードの幅が狭いため、センターポジションに対してかなり自然な場所にマウスをレイアウトできるので、省スペースかつ身体に負担が少ないのもメリットでしょう。
デメリットは、キーの少なさ。キー数が少ないので、他のサイズのキーボードにあるキーが省略されているため、Fnキーを組み合わせて使うなど、タイピングが変速的になります。Fnの割り当ても製品によって違いがあるので、タイピングに独自の癖がつきがちです。
一度コンパクトキーボードの変速タイピングに慣れると、他のキーボードに変えたときにミスタイプが連発するほど癖が強いので、複数の環境で使う場合はキーボードを合わせる必要があります。
それぞれのサイズの特徴と、メリットとデメリットを比較
最後に、それぞれのサイズの特徴と、メリット・デメリットを比較してみましょう。
項目 | フルサイズ | テンキーレス | コンパクト |
---|---|---|---|
サイズ | 大きい | やや大きい | 小さい |
デスクスペースの占有 | 広い | やや広い | 省スペース |
キーレイアウト | 一般的 | 一般的 | かなり変速的 |
マウスの位置 | かなり右 | やや右 | すぐ右 |
メリット | キーが多い | テンキーがないだけで不足が少ない サイズと使い勝手のバランスが良い | 省スペース |
デメリット | 幅を食う レイアウトの自由度が低い | ある意味中途半端 | 一部のキーが特殊 変なタイピング癖がつく |
どのサイズも一長一短で、完璧なサイズというのはないことがわかります。
デスクサイズや使用環境、使用するシーンによってもそれぞれの特徴がメリットにもデメリットにもなるため、「自分に合ったサイズを使う」というのがベストです。