オプティカル・キーボード、オプティカルスイッチとは?
ゲーミングシーンの盛り上がりと共に、注目度が上がっているオプティカル・キーボード、オプティカルスイッチについて、仕組みやメリット・デメリットを解説。
更新日: 2024.10.9公開日: 2024.7.4
オプティカル・キーボードとは?
オプティカル・キーボードとは、キーボードのキースイッチに「オプティカル・スイッチ(光学スイッチ)」を採用したキーボードのことを指します。
一方で、キースイッチに物理的な接点を使っている場合は「メカニカル・スイッチ」を採用しているため、メカニカル・キーボードと呼ばれます。
そのため、「オプティカル・スイッチのメカニカル・キーボード」や「光学メカニカルスイッチ」というのはありません。
オプティカル・スイッチとは?
オプティカル・スイッチは、光学スイッチという名の通り、オン・オフを光で行うスイッチです。
キーボードのメカニカル・スイッチでいえば、キーを押下した際に、キースイッチの底にある設定と触れることでスイッチがオン、離れることでオフとなるため、物理的な接触でオン・オフを行います。
一方で、オプティカル・スイッチは、スイッチ内部でLEDなどの光源が常時光を発しており、キーを押した際に光線が遮断されるのを感知して、オン・オフを切り替えます。
オプティカル・キーボードのメリット
オプティカル・キーボードのメリットは、
- ラピッドトリガーに対応できる
- スイッチ故障のリスクが低い
という2点でしょう。
ラピッドトリガーに対応できる
最近のゲームブームに合わせて、ゲーミング・キーボードは高速化・高機能化が進んでいますが、その中でも注目されているのが、ラピッドトリガー。
ラピッドトリガー(Rapid Trigger)は、キーボードの入力反応性を高速化する技術ですが、重要となるアクチュエーションポイントの調整は、メカニカル・スイッチよりもオプティカル・スイッチの方が正確に、厳密に取得することができます。
超高速連打を可能にする「ラピッドトリガー」とは?メリットとデメリット
キーボードの入力反応性を高速化するラピッドトリガー。ゲーマーやタイピングにこだわる人におすすめの機能である「ラピッドトリガー」の特徴と、メリットとデメリットを解説します。
スイッチ故障のリスクが低い
オプティカルスイッチは、メカニカルスイッチと比較して、物理的な接点がないため、パーツの摩耗が低く、スイッチ故障のリスクが低いと言われます。
ただ、スイッチ自体の耐久性としてはメカニカルもオプティカルも1億回程度とされることが多く、メーカー公称値としては大きな差はありません。
オプティカル・キーボードのデメリット
製品価格が高い
オプティカル・キーボードの最大のデメリットは価格。
メカニカル・キーボードですら、1万円程度するものがほとんどですが、光学式スイッチを全キーに採用するオプティカル・キーボードは、安いモデルで1.5万円程度、高いモデルは3万円以上します。
耐久性を重視で考えると、メカニカルキーボードを2台買い替えても同じくらいのコストになるため、コスパはあまり良くありません。
恩恵を受けるシーンがあまり多くない
オプティカル・キーボードの最大のメリットは、細かいアクチュエーション・ポイントの設定と、それによるラピッドトリガーなどの高速への対応でしょう。
ただ、この機能はFPSゲームなどでは大いに威力を発揮する機能ですが、それ以外で活用シーンがあまりないというのが実際のところでしょう。
つまり、オプティカル・キーボードの最大のメリットに恩恵を受けない使い方では、ただの高いキーボードになってしまう可能性があります。