メカニカルキーボードは壊れやすい?耐久性を向上させる方法のサムネイル

キーボードの基礎知識

メカニカルキーボードは壊れやすい?耐久性を向上させる方法

「故障した」という声も見かけるメカニカルキーボード。メカニカルキーボードは壊れやすいのか?耐久性を高めるためにはどうすれば良いのかをまとめました。

更新日: 2024.10.4公開日: 2023.5.31

編集ノート: keyboardistaでは、パートナーリンクからコミッションを得ています。コミッションが記事の意見や、サービスの評価に影響を与えることはありません。

メカニカルキーボードは耐久性が高い

メンブレンキーボードなどと比較すると、メカニカルキーボードは耐久性が高いキーボードです。

というのも、メカニカルキーボードは、キー入力を検知するスイッチ部分が基盤から独立していて、かつキーごとにキースイッチがあるため、スイッチの故障に基盤が巻き込まれにくいからです。

つまり、メカニカルキーボードは、その他のタイプのキーボードと比較して壊れやすいということはないと言えます。

メカニカルキーボードの寿命に影響を与えるものは?

メカニカルキーボードの寿命に影響を与えるのは、

  1. キースイッチ
  2. バッテリー(無線式の場合)

の二つです。

キースイッチの寿命

メカニカルキーボードの耐久性・寿命に大きく影響するのがキースイッチの寿命です。

多くのモデルでは、メカニカルキーボードのキースイッチの寿命は5000万回以上のキーストロークに耐えることができるように設計されているため、正しい使い方をしていれば数年は確実に故障知らずに使うことが出来ます。

ただし、キースイッチ自体に不具合があったり、後述するメンテナンスを怠ると、キースイッチの寿命はそれよりも短くなってしまいます。

故障したキースイッチだけを交換できる「ホットスワップキーボード」だと、故障したキースイッチだけを交換すれば良いので、長く使うことができます。

また、壊れにくいキースイッチを採用したキーボードを選ぶというのも一つの手です。最近では、磁力で入力を感知する「磁気センサースイッチ」や光で感知する「オプティカルスイッチ」など、物理的な接点を持たない = 機械的寿命が長い製品も多く登場しています。

バッテリーの寿命

ここ数年で、メカニカルキーボードでも無線キーボードがメジャーになってきていますが、無線式の場合、キーボード本体から信号を発するためにバッテリー(もしくは乾電池)を搭載します。

バッテリーは充電頻度や充電の仕方で劣化していくだけでなく、経年劣化もするため、概ね5年ほどで性能は落ちていきます。

ただし、仮にバッテリーが完全に充電できなくなったとしても、無線式のメカニカルキーボードはほとんどが有線でも接続できる設計になっているため、有線で使うのであればバッテリーの寿命はきにする必要がありません。

定期的なケア・メンテナンスで、メカニカルキーボードの耐久性は向上できる

シンプルな構造のキーボードはメンテナンスフリーな機器のように思えますが、実はしっかりと清掃などのケアが必要な機器です。特に、キースイッチがあるメカニカルキーボードでは定期的な清掃は必須です。

清掃といっても、完全に分解して行うものでなく、キーキャップを外して埃やゴミを綺麗にするだけの簡易的な清掃でも、十分にキースイッチの不具合を回避することが出来ます。

また、メカニカルキーボードはゲーミング用途でも使われますが、耐久性が高いからといって、あまりに強い力でタイピングをすると、軸が故障したり基盤にダメージを与えることもあるため、あまり乱暴に使わないというのも耐久性を高めるポイントです。