US配列キーボードと日本語配列のレイアウトの違いのサムネイル

キーボードの基礎知識

US配列キーボードと日本語配列のレイアウトの違い

パッと見ただけだと、エンターキーのサイズの違いくらいしかなさそうな、US配列キーボードと日本語配列のレイアウトの違い。実は「別物」と言っても良いくらい使う上で大きな違いがあります。

更新日: 2022.7.19公開日: 2022.7.12

編集ノート: keyboardistaでは、パートナーリンクからコミッションを得ています。コミッションが記事の意見や、サービスの評価に影響を与えることはありません。

アルファベットキーは同じ

日本語配列とUS配列で同じなのは「アルファベットキー」です。ここについてはどちらも同じ配列なのでアルファベットキー”だけ”を使う分には、使い勝手はほぼ同じです。

ただ、「ほぼ同じ」であって違いはあります。それはセンターポジションの違いです。

センターポジションが違う

見た目では気づかないことが多いですが、実は日本語配列とUS配列ではセンターポジションが違います。

US配列の方は左から5キー目が左手センター(Fキー)右から6キー目が右手センター(Jキー)ですが、日本語配列は、左から5キー目が左手センター右から7キー目が右手センターとなっています。1キー分、日本語配列の方が左に寄っているのです。

FキーとJキーの間にはGキーしかないのは日本語配列でも同じですので、日本語配列はセンターが1キー分ほど左に寄ります。この影響で、一番左の列のキーがやや小さくなります。

特殊キーの場所が違う

プログラミングなど日常的に特殊キーを使う方にとって影響が大きいのがこの点です。

日本語配列もUS配列も、大体の特殊キーの場所は近いレイアウトにはなっていますが、下記のキーの場所が大幅に違います。

  1. @
  2. ~
  3. _
  4. +
  5. *
  6. ^

特に大きいのが_キーや+キーで、場所が全然違う上に、プログラミングではよく使うキーなので、乗り換えをすると混乱します。

この違いに影響して、数字行のキーレイアウトも異なる場合があります。

例えば、Mac向けのUSキーにはチルダキーが数字行の最初にありますが、日本語配列は数字行は1からスタートするため、1キー分数字が左に寄ります。Windowsの場合は数字行には「半角・全角キー」があるため、数字行の違いはほぼありません。

数字キー上の特殊記号キーの並び

地味に大きい違いがシフトと一緒に使う、数字キー上の特殊記号キーです。

数字キー日本語配列US配列
1!!
2"@
3##
4$$
5%%
6&^
7'&
8(*
9)(
0なし)

違うのは、2キーと6キー以降で、6キー以降は日本語配列から見ると1列右にずれます。また0キーとバックスペースキーの間もUS配列は2つが多いですが、日本語配列は3つが基本です。

この辺りのキーをよく使う方は、押すキーの違いだけでなく、運指も変わってくる(日本語配列から見るとUS配列は左にズレる)ため、使い勝手がかなり変わります。

日本語専用キーの有無

ここは日本語配列とUS配列の一番分かりやすいレイアウトの違いです。日本語専用キーはWindows向けかmacOS向け化でやや違いがあります。

日本語専用キーは、

  1. 半角・全角キー(Windows)
  2. 無変換キー(Windows)
  3. 変換キー(Windows)
  4. カタカナ・ひらがなキー(Windows)
  5. かなキー(Mac)
  6. 英数キー(Mac)

がありますが、日本語配列以外のレイアウトにはありません。

これらのキーを多用するかは、OS側のキーマッピングで割り当てる必要があります。