故障?メカニカルキーボードで入力不具合があった時の対処方法
キースイッチが独立していて、スイッチの耐久性も高いメカニカルキーボードですが、不具合が全く発生しないわけではありません。今回は、メカニカルキーボードで入力不具合があった時の対処方法をまとめました。
更新日: 2024.10.30公開日: 2022.7.15
まずは入力不具合の原因を探ろう
メカニカルキーボードで入力不具合が起こる場合は、大きく分けて二つの原因があります。
- 接続の不具合
- キースイッチの不具合
です。
修理に取り掛かる前に、手間ではありますが、まずは「どちらの不具合なのか」を確認するのが大事です。
接続の不具合を検証する
チャタリングなどの入力に不具合がある場合は、キーボード側の問題なのか、接続の問題なのかがわかりません。なので、まずは接続をチェックします。
有線接続にしてみる、違うポートに接続する
Bluetooth接続のメカニカルキーボードの場合、Bluetooth側の不具合をまずをチェックします。方法は簡単で、有線接続で使ってみるだけです。
もし、有線接続で問題がないのであれば、Bluetoothの問題だと断定できますので、PC側を再起動したり、Bluetoothをオン・オフしてみたりして、安定するかをチェックしましょう。
すでに有線接続で使っているのであれば、違うポートに接続してみましょう。違うデバイスに接続してみるのも良いでしょう。
もし改善されないようであれば、キースイッチの不具合を疑います。
キースイッチの不具合を検証する
接続系が問題なのであれば、キースイッチに不具合が出ている可能性があります。
キースイッチに不具合がある場合は、
- 埃などの混入による接触不良
- スイッチ自体の故障
の二つが多いでしょう。
スイッチの接触不良であれば良いですが、接触不良ではなく故障となると厄介です。ですので、まずは徹底的にクリーニングをして、接触の復活を試みます。
キーボードの基盤が故障するケースもありますが、何かをこぼしたり、自分で基盤をいじったり(半田付けなど)していなければ、基盤自体が故障することはスイッチの不良・故障に比べれば少ないでしょう。
キースイッチを掃除する
キーボードスイッチがチャタリングするなどの不具合がある場合は、多くが接点不良なので、清掃をすることで修復することがあります。まずは接点不良を疑って、掃除をして見ましょう。
キースイッチをクリーニングをする際は、
- 必ず付属のキーキャップリムーバーを使ってキーを一つずつ取り外す
- ブロワーやエアダスターでスイッチ周りの埃やゴミを除去する
という手順で、とにかく異物を取り除きます。
エアダスターは缶式のものがお手軽ですが、2本で1,000円ほどするためコスパが悪いのが欠点。頻繁に掃除することを考えると、電動式がおすすめ。安いものなら5,000円からほどで購入できます。
信頼できるメーカーのものが良いなら、サンワダイレクトの電動エアダスター・200-CD079がおすすめ。連続使用15分でスピーディにキースイッチの掃除ができます。
この時点でチャタリングなどのスイッチ周りの不具合が改善される場合もあります。改善されない場合は、スイッチの故障を疑います。
キースイッチ故障の疑いがある場合は?
まずはしっかりとスイッチを清掃しよう
キースイッチに故障の疑いがあるのであれば、スイッチ自体を交換してしまうのがベストですが、スイッチが基盤にハンダ付けされている場合は、気軽にスイッチの交換ができません。
ですので、まずはスイッチを復活させることにフォーカスしましょう。
メカニカルスイッチが故障する原因はほとんどが接点の不具合ですので、クリーニングをして接点を復活させます。
- 掃除をする(埃や髪の毛などを吸い出す)
- パーツクリーナーでスイッチを洗浄する
というのが主な方法です。
キースイッチの掃除は不具合チェックの段階でもやっていますが、今回は単純に埃や髪の毛などのゴミを取るだけでなく、見えないスイッチ内部のゴミも取るようにします。
スイッチ内部のゴミは、エアダスターで吐き出すのも良いですが、オススメの方法はダイソンなどのサイクロン式の掃除機で吸い取る方法。エアダスターで吹き出すと、内部基盤に埃が混入する可能性がありますが、サイクロン式の掃除機で吸い出せば内部にゴミが入る可能性が低くなります。
キースイッチの掃除でも不具合が直らない場合は、デジタル機器用のパーツクリーナーを使います。スイッチ内部にクリーナーが届くように徹底的にスプレーをして洗浄しましょう。
キースイッチの掃除でも改善しない場合でも、パーツクリーナーでの洗浄でスイッチの不具合が解消されるケースもあります。
ゴミの混入が問題でないなら接点復活剤を試してみよう
徹底的にクリーニングをしてもチャタリングなどスイッチの反応が悪い場合は、接点復活剤を使ってスイッチ内部の接点を復活させます。
接点復活剤の使い方は、
- キーキャップを外す
- キースイッチを接点復活剤のノズルで押す
- キースイッチの四辺に液剤を軽くスプレーする
ポイントとしては、「キースイッチを押す」のと「軽くスプレーする」という点です。しっかりプッシュしてしまうと液剤まみれになって基盤などを痛める可能性も0ではないので、少量にしましょう。
接点復活剤は「あくまで復活」なので根本的なスイッチの修理にならない場合がありますが、一定期間は復活する可能性がありますし、接点復活剤は一本持っておくと、スマホの充電端子や、家電製品などいろんなものに使えるので便利です。
それでもダメならスイッチを交換しよう
クリーニング、洗浄、接点復活剤をしてもスイッチが直らない場合はスイッチの交換を視野に入れます。
ホットスワップ式のメカニカルキーボードであればスイッチの交換だけで良いでのですが、ほとんどのメカニカルキーボードはハンダ付なのでスイッチの交換は簡単ではありません。
もし、ハンダ付に自身がないなら、メーカーに修理を依頼するか、素直に買い換えるのがベストです。
買い換える際には、ホットスワップ式で、通常のメカニカルスイッチが使えるキーボードも検討してみましょう。
メカニカルキーボードの入力不具合に関するよくある質問
キースイッチが故障したら、新品を買うしかない?
ホットスワップ式のキーボードであれば、スイッチを交換すれば修理ができますが、基盤に半田付けされている場合は、新品に買い替えるのが一般的です。
基盤の知識があり、ハンダ付けができる場合は、自分で修理をすることも可能です。
チャタリングが起こったら、キースイッチ側の故障?
OSに負荷がかかっている場合や、アプリ側で入力を処理できない場合にもチャタリングが発生することがあるため、「チャタリング = キースイッチの故障」とは言い切れません。
いくつかのケースに分けて検証して、原因を特定するのがベストです。