分割スペースキーボードとは?メリットとデメリット
製品の種類が増えてきた「分割スペースキーボード」。分割スペースキーボードの特徴と、メリットとデメリットを解説します。
更新日: 2024.10.4公開日: 2024.9.4
分割スペースキーボードとは?
分割スペースキーボードは、スペースキーが複数に分割されているキーボードのことを指します。
一般的なキーボードでは、中央に大きなスペースキーが「1つ」あるのが一般的ですが、分割スペースキーボードでは、スペースキーが複数に分かれており、左右どちらの手でもスペースキーを押せるようになっています。
分割スペースキーボードの基本構造と仕組み
スペースキーが分割されているタイプのキーボードには、
- キー分割型
- 本体分割型
- モジュール型
の3種類があります。それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
タイプ | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
キー分割型 | スペースキーだけが分離 | 長時間使用でも疲れにくい | 一般的なキーボードよりやや高価 |
本体分割型 | 本体自体が分割されて、スペースキーが両方に配置 | 自然な姿勢でタイピングができる | 初期コストが高く、選択肢が少ない |
モジュール型 | キーの配置を自由に変更可能 | 高い自由度で自分好みのレイアウトを構築できる | 設定に時間がかかる、非常に高価な場合がある |
一番安価なのはキー分割型で「普通のキーボードのスペースキーが分割されているだけ」のタイプ。コストも一般的なキーボードよりやや高価なくらいでリーズナブルです。
地味に種類が多いのが本体分割型。いわゆるセパレート・キーボードです。
セパレート・キーボードは真ん中で分割されているため、スペースキーは左右それぞれにレイアウトされています。
左右分離(セパレート)キーボードのメリット・デメリットと選び方
キーボードに拘りがある方が最後にたどり着く左右分離(セパレート)キーボード。愛好家も多くいる左右分離(セパレート)キーボードのメリット・デメリットと選び方をまとめました。
ここ数年で注目されているのがモジュール型。磁石式メカニカルキーボードなどもこれらの一種です。自由なレイアウトができる反面、価格が非常に高価になります。
分割スペースキーボードのメリット
エルゴノミクス効果で手首や肩への負担軽減
分割スペースキーボードは、左右の手で独立して操作できるように設計されています。通常のキーボードでは、スペースキーを押すために手首をひねる動作が必要になることがありますが、分割スペースキーボードではその必要がなく、自然な手の位置でキー操作が可能です。
そのため、タイピング中に手首を無理に動かさず自然な位置でキー操作ができるようになることで、身体への負担、特に手首や肘、肩への負担軽減を狙うことができます。
また、一部のモデルでは、キーの配置や機能をカスタマイズすることが可能で、ユーザーのニーズに応じた最適な配置に変更できます。
タイピングスピードの向上
分割スペースキーボードは、横方向への無駄な動きを減らすことできるため、タイピングの精度を高めることでタイピングスピードの向上が見込めます。ただ、スペースキーの使用頻度があまり多くない方は、大きな向上は見込めないでしょう。
分割スペースキーボードのデメリット
慣れが必要
スペースキーが分割されている分、タイピングのくせ次第では使い慣れるまでに時間がかかることがあります。スペースキーの左右をタイプする癖の方は問題ないですが、キーの端をタイプする癖がついている方は、中間地点をタイプしてしまう可能性があるため、慣れが必要になります。
価格が高さ
分割スペースキーボードは、一般的なキーボードに比べて高価な場合が多くなります。特にセパレート・キーボードやモジュールタイプのキーボードは高価な製品が多くなります。
選択肢が限られている
分割スペースキーボードは、まだ市場において一般的ではないため、モデルが少なく、購入先が限られている場合があります。そのため、実際に試してから購入することが難しいことがあります。