故障したMacBookのキーボードは自分で修理できる?
MacBookを使っていると意外と遭遇するのがキーボードの不具合。故障したキーボードは自分で修理できるのでしょうか?
更新日: 2024.10.9公開日: 2022.6.29
まずはキーボード修理プログラムの対象機種かを確認しよう
MacBookのモデルによっては、Appleがキーボードの修理を無料で行っている場合があります。例えば、2016年から2019年に発売されたMacBook、MacBook Air、MacBook Proなどがそれに当たります。
MacBook、MacBook Air、MacBook Pro キーボード修理プログラム | Apple
修理プログラムの対象であれば、保証期間に関わらず「最初の小売販売日から4年間」の間であれば、無料修理対象なので、無理に自分で修理しようとせずに、Appleに修理してもらいましょう。
MacBookのキーボードを自分で修理するのが困難な理由
現在のMacBookのキーボードは特殊加工になっている
AppleのノートPCでも、PowerBook時代はキーボードが自分でも簡単に取り外せる仕様になっていましたが、MacBookシリーズがユニボディ化してからは、本体のボディシャーシとキーボードが一体化しているため、自分で修理するのが非常に困難になりました。
モデルによりますが、キーボードのシートが本体ボディにプラスチックなどで留められているだけなので、一度剥がすとそのキーボードは二度と使えなくなります。
修理パーツが売っていない
MacBookに限らず、Apple製品のパーツは市場に流通していません。ですので、修理用の交換キーボードを探すことがそもそも困難です。
オークションなどで流通している純正キーボードは、
- 偽物
- 正規のMacBookから分解して取り出したもの
の2つに分かれますが、どちらも正常に動作する保証はありません。
しかも、MacBookのキーボードは本体と一体化しているため、キーボード本体だけでなく、本体シャーシまで購入することになるので、購入費用が高額になりがちです。
キーボードにアクセスするまでにほぼ全バラしになる
ユニボディ化してからのMacBookは、キーボードを本体シャーシの内部から取り付けています。つまり、キーボードを交換しようにも、キーボードにアクセスするために、内部パーツをほぼ全て取り外す必要があるのです。
Apple製品は内部のレイアウトデザインまで美しさを追求しているため、バラし自体はできるかもしれませんが、バラす過程で別の正常動作するパーツを傷つけてしまったり、ネジを紛失してしまったりと、トラブルが起こる可能性があります。
Apple公式・公認サービスで修理をするのがベスト
MacBookのキーボードの修理は、自分でやらずにApple公式・公認サービスで修理をするようにしましょう。Appleはアフターケアを重視している企業なので、修理見積もりは無料で行ってくれます。
Appleの公式・公認修理サービスは、
- Appleストア(ジーニアスバー)
- Apple正規サービスプロバイダ
- Appleリペアセンター
の3つがあります。
近くにAppleストアがあるならジーニアスバーがベストです。ネットから予約もできます。Appleストアがなくても、ビックカメラなどのApple正規サービスプロバイダの店舗が近くにあればそちらにお願いしましょう。サービス内容は基本的には同じレベルとされています。
近くにAppleストアもApple正規サービスプロバイダの店舗ない場合は、Appleに問い合わせをしてAppleリペアセンターで修理してもらうことになります。
もし、MacBookの修理費用が高額になってしまったら?
Appleのジーニアスバーなどで修理の見積もりを取ったところ、キーボードだけでなく他のパーツの不具合が原因だったために修理費用が”中古のMacBookが買えるくらいの値段”だったということもあります。
そうした場合は、新しいMacBookを買い換えるのも良いですが、故障したMacBookで外部キーボードを使うのも一つの手です。
MacBook本体のキーボードのような一体感がないため、使い勝手は落ちてしまうかもしれませんが、この機会にメカニカルキーボードなどの、入力性能に特化したキーボードに乗り換えてみるのもアリです。
MacBookのキーボード修理は1.5〜3万くらいが相場のようですが、1.5万もあれば高級キーボードが買えます。