キーボードの「ポーリングレート」とは?選ぶ際のポイントのサムネイル

キーボードの基礎知識

キーボードの「ポーリングレート」とは?選ぶ際のポイント

キーボードの性能を示すスペックの一つとして、最近注目されてきているのが「ポーリングレート」。ポーリングレートとは何か、ポーリングレートがキー入力にどんな影響を与えるのかをまとめました。

更新日: 2023.2.10公開日: 2022.10.18

編集ノート: keyboardistaでは、パートナーリンクからコミッションを得ています。コミッションが記事の意見や、サービスの評価に影響を与えることはありません。

ポーリングレートとは何か?

ポーリングレートとは、1秒間で何回キーボードからデバイスへ入力情報を送信するかを表すものです。単位はHz(ヘルツ)かms(ミリセカンド)で、例えば1000Hz(1ms)であれば1秒間に1000回(1ミリ秒、1000分の1秒)ごとにデバイスへ情報を送信します。

ポーリングレートの良し悪しは「高さ」

ポーリングレートという側面でキーボードを見ていくと、ポーリングレートが高いキーボードほど性能が高くなります。

例えば、ポーリングレートが100Hz(1ms)と1000Hz(1ms)のキーボードでは、キー入力がデバイスで反映されるまでの速度が10倍違うということです。

どんなシーンでポーリングレートが高いと良いのか?

高ポーリングレート・キーボードが注目され始めたのは、FPSや格闘ゲームなどのプロゲーマーの出現が大きいでしょう。eスポーツの場合は、瞬間的なキー入力の反応速度や連続入力の応答性が勝敗につながるからです。

ゲーミング用途以外にも、プログラミングやラインティングなどのキー入力が多い作業をする際も、高ポーリングレートのメリットを享受できます。

ただし、キー入力系の作業に関しては、入力する人間側がそれくらいの速度でタイピングが出来る場合でなければ、ポーリングレートが高いメリットはありません。例えば、高ポーリングレートなのに、タイピング速度が遅いのであれば、意味が無いのです。

一方で、ゲーミングシーンにおいては、連打だけでなく一瞬の反応速度がものを言う場合もあるため、高ポーリングレートは一定の効果があります。

一般的なキーボードと高ポーリングレート・キーボードの違い

一般的なマウスやキーボードのポーリングレートは、100〜200Hzほどが定番です。それでも1/100秒で反応するのですから、普通のデバイス入力としては問題ありません。

一般的なゲーミングキーボードのポーリングレートは高くて1000Hz程度と言われてます。一般的なキーボードの10倍の速さですから十分な反応速度です。ですので、製品によっては「高ポーリングレート」と表現する場合があります。

一方で、高ポーリングレートを売りにしたeスポーツ向けのキーボードには、ポーリングレートが4000Hzや8000Hzなどのモデルがあります。この世界になると一般人は違いがわからないレベルですが、eスポーツなどキー入力やキー反応を極める世界の人たちにとっては、まさに刹那の勝負を分ける部分になるわけです。

キーボードの種類ポーリングレート反応速度
一般的なキーボード125Hzほど普通
一般的なゲーミングキーボード1000Hzほど速い
高ポーリングレートキーボード8000Hzほどすごく速い