メカニカルキーボードを構成するもの
メカニカルキーボードは、主に以下の4つのパーツで構成されています。
- キーキャップ
- 基盤
- ケース
- キースイッチ
(1)〜(3)については、メカニカルキーボードに限らずPC用のキーボードは通常同じ構造です。違いがあるとしたら、やはりキースイッチの部分でしょう。
メカニカル・キースイッチの構造と機能
メカニカルキーボードは、キーごとにスイッチがあるという点が他のキーボードと大きく異なる点です。
他のキーボードでは基盤にスイッチやセンサーがあって、キーを押し込むと基盤側のスイッチやセンサーがオンになって入力信号を発生されますが、メカニカルキーボードではキーごとにスイッチがあります。
キーごとにスイッチが独立していることで、故障した際にスイッチの交換だけで済んだり、間隔の非常に短い入力にも反応できるというメリットがあります。
カニカルキーボードのキーキャプ
メカニカルキーボードのキーキャップは見た目的には、他のキーボードと大差はありません。強いていうなら、ややキーキャップの背が高い点が違いでしょうか。
ただ、メカニカルキーボード用のキーキャップは、スイッチに取り付ける設計になっているため、対応したスイッチでのみ使用できます。
メカニカルキーボードの基盤
メカニカルキーボードの基盤は、見た目的には他のキーボードと変わりませんが、キースイッチを取り付ける前提になっている点が他のキーボードと大きく違う点です。
そのため、メカニカルキーボードの基盤は他のキーボードで使うことはできませんが、他のメカニカルキーボードのスイッチを流用することはできる場合があります。
メカニカルキーボードのキーボードケース
メカニカルキーボードは、キースイッチが独立しているため、キーボードケースのデザインの自由度が比較的高くなるのが特徴です。
他のキーボードのようにケースがキーを覆うようなデザインもありますし、キーが浮いているように見える「フローティングデザイン」は、キースイッチ式のメカニカルキーボードだからこそできるデザインでしょう。
いずれにしても、機能面ではキーボードケースに他のキーボードとの違いはありません。
メカニカルキーボードの仕組み
従来のキーボードは、キーボード基盤に全てのキーのスイッチ(またはセンサー)が搭載されていて、基盤側で入力を感知します。一方で、メカニカルキーボードは、キーごとに独立したスイッチがあるので、入力を感知するのはキースイッチ側です。ここが大きな違いです。
また、個別のスイッチはキーを押すとスイッチのステムが下に移動し、電気的な接点を発生することで入力を発生させます。逆に、キーを離すことでスイッチをオフにします。
こうした仕組みになっているため、キースイッチごとにキー入力の感知ポイントを変えたり、押し込むときに必要な力を変えたりすることができます。
そのため、メカニカルキーボードでは、自分の好きなキースイッチを選ぶことで、タイピングの快適性を自分好みに合わせることが出来るのです。