左手テンキーを使ってフルサイズキーボードの弱点を克服する方法
数字をよく使う場合に便利なテンキー。しかし、フルサイズキーボードだとマウスとの距離が離れてしまう、デスクで横幅を取るなどデメリットもあります。今回は、テンキーレスキーボードと左手テンキーを使ってフルサイズキーボードの弱点を克服する方法をご紹介。
更新日: 2023.2.9公開日: 2022.8.10
フルサイズキーボードの弱点とテンキーレスキーボードのメリット
デスクトップPCの標準キーボードとして選ばれるフルサイズキーボード。しかし、
- センターポジションに対してマウスが大きく右に出てしまう
- センターポジションに合わせると、デスクスペースが右側に多く必要になる
というレイアウト的なデメリットもあります。
特に仕事でタイピングをたくさん行う方や、複数のキーを連続して入力し続けるゲーマーにとっては、タイピング時にセンターポジションを取れるかどうかは、タイピング速度だけでなく首や肩などの身体の痛みにも直結するため、意外と大きな悩みです。
一方で、テンキーレスキーボードはテンキーの部分にマウスを配置することが出来るため、フルサイズキーボードよりもセンターポジションに近いスタイルでタイピングが出来ます。
デスクでの横幅を考えるなら60%などのコンパクトキーボードがベストですが、矢印キーやページ移動キーなどがFnとのコンビネーションでアサインされるため、万能ではありません。
テンキーレスキーボード + 左手テンキーのメリットとデメリット
キーボードの右側スペースを活用して左右対称レイアウトにできる
左手テンキーの場合、レイアウトで見ると、キーボードのセンターポジションに対して、左にテンキー、右にマウスと、左右対称に近いレイアウトを組むことが出来ます。タイピングやマウス操作時に左右に無駄な動きが出ないため、身体への負担を軽減出来ます。
外部テンキーにすれば移動も可能なので、少し手前に置いてキーの打ち間違いを回避することも可能で、レイアウトの自由度がアップします。
故障リスクを分散できる
あまりテンキーを使わない人は別ですが、仕事で数字をよく使うユーザーにとっては、文字キーよりも数字キーを叩くことのが多いというケースがたくさんあります。
フルサイズキーボードの場合、仮にテンキーのどこかのキーが故障すると、キーボード全体で修理・買い替えになりますが、テンキーだけを別にしておけば、万が一テンキーが故障してもキーボードよりも安いテンキーだけを修理・買い替えすれば良いので安上がりになります。
左手親指でエンターになる
デメリットとしては、「エンターキーのアサインが左手の親指になる」という点があります。
通常のテンキーは右下にエンターキーが配置されているので小指で打つのが通常で、メインのエンターキーと同じです。本能的に「左小指でエンター」と覚えている以上、親指エンターというのは違和感が出てきます。
ここは慣れの部分でもあるので、慣れなければフルサイズキーボードと同様に右側に置いて解決することが出来ます。
配線がごちゃごちゃする
Bluetoothなどのワイヤレスキーボードを使っている場合は別ですが、有線のキーボードを使っている場合は、テンキーの分配線が増えてしまうため、デスクの配線がごちゃごちゃしてしまいます。
左手テンキーとテンキーレスキーボードの活用について見てきました。
今回の方法は万人に最適な方法ではなく「テンキーを頻繁に使うユーザー向け」ではありますが、高価なキーボードを購入する際に悩む「サイズ選び」の判断材料の一つして、知っておいて損はないかと思います。