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キーボードの基礎知識

片手キーボードとは?特徴とメリット・デメリット

ゲーミングシーンを中心に俄かに注目を集めている片手キーボード。その特徴と使うことのメリット・デメリットを解説します。

公開日: 2024.10.8

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片手キーボードとは?

片手キーボードは、通常のキーボードの機能を片手で操作できるように設計されたキーボード。

「片手で使うキーボード」であるなら外部テンキーなども片手キーボードと言えますが、一般的に片手キーボードと呼ばれる製品は、フルサイズキーボードの左半分のみをレイアウトしたキーボードのことを指します。

キーボードでFPSなどのゲームをプレイする方ならお察しかもしれませんが、FPSなどのゲームでは右手でマウスを操作するため、キーボードのショートカットは「WASD」キーに代表されるように、キーボードの左手でタイプするキーに集中しています。この左手でタイプする部分だけを切り出したデザインが、片手キーボードの特徴です。

片手キーボードを使うメリット

姿勢を楽にできる

デスクで、キーボードとマウスの両方を操作する場合、ほとんどの場合操作する人の肩幅を超えるようなレイアウトになりがちです。また、フルサイズキーボードの場合は、マウス側が右に迫り出す形のレイアウトになるため、左右対称の姿勢にすることが困難です。

そうしたキーボードをタイピングをする際のアンバランスさは、姿勢の辛さにも直結します。長時間のタイピングで肩こりや腱鞘炎などの痛みが出てきている方は、片手キーボードを使うことで左右のバランスを整え、痛みを軽減できる可能性があります。

デスクをコンパクトにできる

片手キーボードはフルサイズ1/3程度の幅になっているため、デスクを非常にコンパクトにすることができます。

デスクをコンパクトにすることで、見た目的なメリットだけでなく、他の機器を置くスペースもできます。

利き手に合わせてレイアウトできる

キーボードとマウスは、左手でキーボード、右手でマウスを操作するように設計されていますが、片手キーボードであれば、左手マウス、右手キーボードという使い方も簡単にできます。

片手キーボードを使うデメリット

普通のキーボードとしては使えない

片手キーボードはフルサイズキーボードの左側部分だけを切り出したデザインのため、キー数がフルサイズキーボードの半分以下になっています。そのため、普通のタイピング入力をするにはキー数が不足しているため、通常のタインピングをするためには別途キーボードを用意する必要があります。

例えば、ゲーム用に片手キーボードを使っていて、チャットで会話をするシーンがあったとすると、通常の文章を入力するにはキーボードの右側のキーも必要になるため、フルサイズのキーボードも必要になるというわけです。

また、ゲームによってはショートカットやキー割り当て数が、片手キーボードのキー数よりも多いことがあり、割り当てできるショートカットが溢れてしまう可能性があります。その際は、複数キーで割り当てて解決することも可能ですが、設定をする手間があるのと、通常キーボードに戻った際に変な癖がついてしまうというデメリットがあります。

ゲームや専用アプリ以外での使い道があまりない

片手キーボードが「普通のキーボードとしては使えない」ということは用途がかなり制限されたキーボードということです。

片手キーボードはゲームで使われることが多いためか、1台1万円ほどで販売されていることが多く、安価な製品ではありません。

限定された使い方のために片手キーボードを買うなら、その予算をハイエンドキーボードに割り当てた方が良いというユーザーもいます。