キーボードのサイズの種類・タイプとそれぞれのメリット・デメリット
キーボードにこだわると、いろんなキーボードのサイズがあることに気づきます。今回は、キーボードサイズの種類と、それぞれのメリットデメリットをまとめました。
更新日: 2023.5.10公開日: 2022.6.29
主なキーボードのサイズ
フルサイズ・キーボード(100キー以上)
昔からあるキーボードの定番です。当記事のトップ画像では、左上の黒いキーボードがフルサイズ・キーボードです。
- QWERTYと呼ばれる文字を打つエリア
- 矢印キー、DELキーなどの特殊キーエリア
- テンキー(数字キー)エリア
の3つのブロックで構成されていて、どんな作業にも適用できる汎用的なレイアウトです。
一方で、どうしても横幅が広がってしまうため、マウスと一緒に操作する際には、マウスが大きく右側に出てしまい、肩幅とのバランスが悪くなってしまうデメリットもあります。
この辺りのフルサイズ・キーボードのデメリットを解消しようと考えられたのが、これから紹介するキーボードたちです。
テンキーレス・キーボード(90キー前後)
フルキーボードからテンキーを省いたキーボードです。当記事のトップ画像では、下段・左のキーボードがテンキーレス・キーボードです。
テンキーレス・キーボードには
- 矢印キー、DELキーなどが独立したモデル
- メインキーに、矢印キー・一体レイアウトモデル
の2種類があります。
独立したモデルはデスクトップ向けのキーボードに多く採用されていて、一体レイアウトモデルはノートPCの標準的なレイアウトです。
どちらが良いかは好みにもよりますが、ファンクションなど右シフト下のキーを頻繁に使うのであれば独立式の方が使い勝手が良いですが、それ以外の方は一体レイアウトで問題ないでしょう。
特に、ノートPCとデスクトップを併用する方は、デスクトップのキーボードも一体レイアウトタイプしておくと、ノートPCを使う時にキー操作に違和感がなくなります。
60%キーボード(61キー)
テンキーレスから矢印キーなどをさらに省いた省スペースサイズが60%キーボードです。フルサイズ・キーボードと比較してキー数が60%ほどに省略されているため、このように呼ばれます。当記事のトップ画像では、下段・右のキーボードです。
60%キーボードは、テンキーレス・キーボードよりも横幅がさらに短いため、デスクがスッキリするほか、キーボード自体が小さくなるので、モバイル用途に選ばれることもあります。
矢印キーの他に、チルダキーなどがない製品が多いですが、この辺りはファンクションキーやショートカットで補完して使う形になるため、通常のキーボードよりも変な癖がつきやすいのがデメリットです。
また、60%キーボードはFPSゲーム界隈やプログラミング界隈でも人気急上昇中のキーボードサイズでもあります。
FPSゲームでは矢印キーは基本的には使わないため、矢印キーの分マウスを左に置けるため、マウスとキーボードが肩幅に合うというメリットがあります。
また、プログラミングでは、移動やコピーなどをVIM方式やEmacs方式など、「マウスを使わないでキーボードで全てを完結させる」方が多いため、無駄なキーが少ない60%キーボードは最適です。
40%キーボード(47キー)
60%キーボードから際にキー数を減らしたのが「超省スペースサイズ」なのが40%キーボードです。当記事のトップ画像では、上段・右のキーボードが40%キーボードです。
100キー以上あるフルサイズ・キーボードと比較して40%ほどまでキー数が減るため、40%キーボードと呼ばれます。
ここまでキー数が減ってしまうと、流石に通常のタイピングでキーが不足してしまうため、記号などは基本的にファンクションキーと組み合わせてショートカット的に使うことになります。
キー数が少なく、キーサイズを維持したまま省スペース化できるのが最大のメリットの40%キーボードですが、キーレイアウトが特殊すぎるため、一度慣れてしまうと一般的なキーボードレイアウトには戻れないくらい、強烈なクセがついてしまうのがデメリットです。
主なキーボードのサイズを比較
ここでは、それぞれのサイズを比較してみましょう。
サイズ | キー数 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
フルキー | 100キー以上 | 全てを網羅できる 選択肢が広い | 横幅が広い |
テンキーレス | 90キー前後 | やや省スペース | 数字の入力がしづらい |
60%キーボード | 61キー | 省スペース モバイルしやすい | 記号などの入力が特殊 やや変な癖がつく |
40%キーボード | 47キー | 超省スペース モバイルしやすい | 記号などの入力が特殊 確実に変な癖がつく |
究極的には、「キー入力の快適さを取るか」「スペースの快適さを取るか」の2択と言っても良いでしょう。
キーを減らせば省スペースで肩幅を狭く使えるため姿勢的には使いやすいですが、キー入力は省スペースを極めるほど特殊になってしまいます。
一方で、フルサイズ・キーボードのように、使えるキーが多いということは、いろんなシーンに対応できるということですから汎用性が高くなりますが、マウスが肩幅よりもだいぶ右に出てしまうため、姿勢的には辛くなってしまします。
どちらを選ぶかは、好みや自分に合う・合わないがあるので、安いものキーボードで試してみるのがベストでしょう。